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植村さんは、エベレストに登る前に村に入ってシェルパと一緒に生活する。イヌニットの村では、植村さんもアザラシの生肉を食べる。なかなかできることじゃありません。植村さんは、地元の習慣や文化には必ず意味があると考えてそうしていました。実は、アザラシの生肉には歯茎から血を出して死んでしまう壊血病を防ぐビタミンが含まれているので、野菜の取れない地域では貴重な栄養源なんです。ぼくもシェルパの村で、ヤクのバターを入れたチベットの紅茶をいただきます。正直言って、おいしいとは言えない(笑)。しかし、塩分に脂肪分やたんぱく質など、高地生活に欠かせない栄養素、カロリーが含まれている。体があったまるし、汗が出る、非常に理にかなった飲み物なんですね。 |
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植村さんは一緒に生活したこともあり、何よりもシェルパを大事にしたそうです。凍傷で手足を失くしたシェルパを植村さんはひそかに支援したそうですよ。ヨーロッパの登山隊の中には、悪天候の中、自分たちはテントで待機しながらシェルパには無理に荷揚げさせる隊もあったそうです。それがいまだに世界各地で慕われている植村直己さんの人格を象徴しているんだろうと思います。登山家としてよりも、人間植村直己は、ぼくの中で目標になっています。2001年には、ぼくは日本隊に参加し遭難したシェルパの遺族を補償するためにシェルパ基金を設立しました。 |
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