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アメリカに住んでいたときに出会ったのが葉巻でした。パロアルトの下町にタバコ、チョコ、ポルノ雑誌とおよそ「心身」に良くないものを販売している「マックス」というタバコ屋がありました。そこに見かけヘルスエンジェルスの生き残りのような店主がいて、ある日、この店のショーケースにチョコレートのようなものを見つけたのです。それが葉巻との出会いでした。それは、私が愛煙する「マイルドセブンライト」1箱より安い値段で売られていました。1992年は、コロンブスのアメリカ大陸発見500周年にあたり、「1492」という映画が公開され、Cigar
Aficionadoに代表される葉巻の専門雑誌が次々に創刊されたり、葉巻で有名なキューバでは記念の限定葉巻が発売されたりしました。そして、Cigar
Aficionadoのオーナーが、ケネディ大統領の使っていたヒュミドール(葉巻の保管ケース)をオークションで数千万円もの値段で落札したということが全米の注目を集め、葉巻ブームが始まりました。そんなこともあって、いつのまにか私も葉巻に手を伸ばすようになりました。自宅で気の置けない友人たちとビリヤードやダーツで熱くなり、葉巻の一服でクールダウン、これは何物に替えがたい至福の時間でした。その後も、タバコがどんな国で育てられ、どんなふうに手をかけられて葉巻になっていくのか、自分自身で調べたり、仲間に聞いたりして知るうちに、葉巻の世界にのめり込み、終には葉巻の輸入免許までをも取得することになりました。 |
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葉巻の先をカットするとき、刃先の鋭いナイフが必要になります。そのための専用ナイフをビクトリノックスが作っているくらいです。そして、切れ味が良くないと、吸口がボロボロして口当たりがすっきりしません。私のドイツ在住の友人より、彼の義理の父上が普通のナイフで葉巻をカットしていたということから彼もナイフを使うようになったという話を聞きました。そして、私もビクトリノックスを使って吸口をつくる楽しみを覚えました。毎回スパッとした切れ味を見せてくれるので素晴らしいと思います。
国内で手に入れられる葉巻の中にも1本数千円という大変に高価なものがあります。そして、私の場合には長い葉巻であってもせいぜい1時間前後で煙と灰に変えてしまいます。これは、ぜいたくを通り越して、むだ遣いと言われるかもしれません。それもあって、せかせか吸うとちっともおいしくありません。ゆっくり時間をかけて楽しむのです。私にとって、葉巻は自分を落ち着かせるきっかけというか、精神安定剤のようなものです。ONからOFFへのきっかけの一つですね。 |
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